ふるさとをあげる

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「ふるさとをあげる」 by 岡田奈々
作詞:松本隆 作曲:実川俊(実川俊晴) 編曲:高田弘

1975年。 アルバム「あこがれ(憧憬)」より

岡田奈々は非常に上品な娘でした。

「ええとこのお嬢さん」という印象(詳しくは知りません)

いつも落ち着いた感じでフワっとソファーに座っているイメージ。

あまり多くを語らず、必要最低限の言葉で周囲と接していたように思う

そんな都会のお嬢様的な彼女に田舎育ち少女を歌わせるなんて…

ところが妙に新しい感覚の田舎オシャレが出来上がったものです。

メロ先で松本隆さんが後から歌詞を付けてくれました
当時僕の仕事は8割くらいメロ先でした

2021年『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』の33曲の中に選ばれている

 

あなたにふる里を見せてあげたい

小さな柿の実を手にのせて

都会で生きて来た淋しがりやに

団炉のあたたかさ あげたいの

ほら汽車の窓は雪化粧ね

あの鉄橋(はし)わたれば もうすぐ駅よ

迎えに来た母さんに あなたのこと恋人と

白い息を弾ませて紹介するでしょう

晴れたら裏山に 二人で登り

遠くの山や川 見ましょうね

あなたが木枯らしにふるえてたなら

私のくちびるで あたためて

ふる里知らない寒いあなた

私の両手で 包んであげたい

幼ななじみに会っても あなたのこと恋人と

頬を紅に染めながら あいさつするでしょう